子供部屋=勉強部屋という考え方

私たちは子供部屋を指すときによく「勉強部屋」という言葉を使います。この呼び方はそうした背景をよく表しているといえるでしょう。しかし、子供部屋はいろいろな使われ方をし、心理的にも重要な意義をもった空間です。それに対して勉強部屋という呼び方は子供部屋を勉強中心にとらえていることを意味します。ところで、不動産に関するあらゆる情報は、←こちらから収集できます。したがって、それは子供部屋の一面のみをとらえた、歪んだ考え方でもあるのです。子供部屋の今後を考えるとき、子供部屋=勉強部屋という考え方からどれだけ親が自由になれるかが一つのポイントであるような気がします。この章では子供部屋の実態とそれが発達に及ぼす影響について考えてみました。しかし、調査結果が示すような余りに早い個室保有からはあたかも子供部屋がないと勉強できない、自立心が育たないと考えているような印象さえ受けます。誰もが個室などもっていなかった時代から誰もが個室をもてる時代になった今、もういちど子供部屋というものを考えてみたいものです。

筆者は家の中での子供部屋の位置と子供が自分の部屋にこもる傾向(ここでの「閉じこもり」は、前に書いた無気力症のものとは違います)との関係を男子大学生について調べたことがあります。それによると、八割以上の家では子供部屋は別の部屋を通らなくても行くことができます。また、六割ほどの家庭で団らんの場とは別の階に子供部屋をおいていましたし、別棟を合わせると七割の家庭で子供部屋は空間的に団らんの場から離されていました。もし先の議論がある程度あてはまるとすれば、多くの家庭で親子の断絶、コミュニケーション不足が起きているという、ゆゆしき事態がでてくるはずです。しかし、そういったことはあまりありません。

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